矯正歯科
お子さまの一期治療から、大人の矯正、マウスピース矯正まで。歯ならびを整えることと、お口の機能を育てることの両方を大切にしています。
一期治療の目的は、鼻呼吸の獲得です
お子さまの矯正(一期治療)は、乳歯と永久歯が混ざった成長期に行う「土台づくり」です。その目的は、歯をきれいに並べることだけではありません。いちばんの目的は、鼻呼吸を身につけて、健やかな成長を手助けすることだと考えています。
お口がいつもポカンと開いている、寝ているときにいびきをかく、歯ならびがガタガタしてきた——。これらは口呼吸のサインかもしれません。口呼吸が続くと上あごが狭くなり、歯が並びにくくなります。さらに、睡眠の質や成長にも影響することがわかっています。
本来、鼻は空気を温め、うるおいを与え、ホコリや菌を取り除いてから肺へ届ける高性能なフィルターです。口で吸った空気は、その働きを受けないまま体に入ってしまいます。
矯正治療は、保田矯正塾インストラクターの歯科医師が担当します。

小児矯正(一期治療)
骨がやわらかい成長期にしかできない方法で、狭くなった上あごを骨格からゆっくり広げます。
あごを広げて、歯の場所をつくる
スケルトン拡大装置のネジを少しずつ回し、週2〜3回のペースで上あごを広げます。歯が並ぶスペースができると同時に、鼻の空気の通り道も広がります。
舌と飲み込み方を育てる(MFT)
装置だけでは、口呼吸のクセは変わりません。正しい舌の位置と飲み込み方を身につけるトレーニングを並行して行います。
その後の治療が軽くなることも
土台を整えておくと、永久歯がそろってからの二期治療が短く・軽くなったり、抜歯を避けられたりする場合があります。
小児矯正(一期治療)の費用と、始める前にお伝えすること
小児矯正(一期治療)は公的医療保険が適用されない自由診療です。
- 治療内容
- 上あごを骨格から広げる装置(スケルトン拡大装置)による治療と、舌のトレーニング(MFT)を行います。ネジを少しずつ回し、週に2〜3回のペースでゆっくり広げます。
- 標準的な費用(税込)
- 診断料 33,000円+治療費 396,000円(合計 429,000円)。乳歯列期の反対咬合の治療(ムーシールド)は 55,000円(診断料込)です。
- 治療期間・回数
- おおよそ1〜2年、月1回程度の通院。その後、成長の経過観察を続けます。
- 主なリスク・副作用
- 装置装着後の違和感や発音のしづらさ、拡大にともなう圧迫感を感じることがあります。拡大の途中で前歯の間に一時的にすき間ができますが、多くは自然に閉じていきます。装置のまわりは汚れがたまりやすいため、清掃が不十分だとむし歯・歯ぐきの炎症のリスクが高まります。骨格の状態によっては適応できない場合があります。
成人矯正(二期治療)
永久歯がそろってから、歯を1本1本きれいに並べる「仕上げ」の矯正です。お子さまの二期治療はもちろん、大人になってからの矯正にも対応しています。
装置には、歯の表面につけるワイヤー装置と、透明なマウスピースの2つの方法があります。お口の状態とご希望に合わせて、一緒に選びます。歯を並べる場所が大きく足りない場合は、きれいで安定したかみ合わせのために抜歯をおすすめすることがあります。
装置を外した後は、後戻りを防ぐためにリテーナー(保定装置)を使います。リテーナーまでが矯正治療です。

成人矯正(二期治療)の費用と、始める前にお伝えすること
矯正治療は、一部の先天的な疾患などを除き、公的医療保険が適用されない自由診療です。
- 治療内容
- ワイヤー矯正(マルチブラケット装置)またはマウスピース矯正により、歯を少しずつ動かして歯ならびとかみ合わせを整えます。必要に応じて抜歯を行う場合があります。
- 標準的な費用(税込)
- 診断料 55,000円+治療費 792,000円(合計 847,000円)。難しい症例と診断した場合の治療費は 1,100,000円です。目立ちにくい審美装置をご希望の場合は追加費用がかかります。範囲を限った部分矯正は 110,000〜440,000円です。
- 治療期間・回数
- 歯を動かす期間はおよそ1年半〜3年(個人差があります)。月1回程度の通院で調整します。装置を外した後、数年間の保定期間が必要です。
- 主なリスク・副作用
- 歯が動くときの痛みや違和感があります。装置のまわりは汚れがたまりやすく、清掃が不十分だとむし歯・歯ぐきの炎症のリスクが高まります。まれに歯の根が短くなる(歯根吸収)、歯ぐきが下がるなどが起こることがあります。保定を怠ると後戻りすることがあります。
マウスピース矯正
透明なマウスピースを段階的に交換しながら、歯を少しずつ動かす方法です。
目立ちにくく、取り外せます
装置が透明で目立ちにくく、食事や歯みがきのときに取り外せます。金属のワイヤーが当たる違和感もありません。
装着時間を守れることが前提です
1日20時間以上を目安とした装着が必要で、守れないと計画どおりに歯が動きません。歯ならびによっては、ワイヤー矯正をおすすめする場合もあります。
マウスピース矯正の費用と、始める前にお伝えすること
マウスピース矯正は公的医療保険が適用されない自由診療です。
- 治療内容
- 歯型をもとに作製した透明なマウスピースを、1〜2週間ごとに交換しながら装着し、歯を少しずつ動かします。
- 標準的な費用(税込)
- 診断結果により 220,000〜1,100,000円。別途診断料 55,000円がかかります。範囲の限られた治療では費用を抑えられます。
- 治療期間・回数
- およそ1〜3年(歯ならびの状態による個人差があります)。1〜2か月に1回程度の通院で経過を確認します。
- 主なリスク・副作用
- 1日20時間以上を目安とした装着時間を守らないと、計画どおりに歯が動きません。装着初期の違和感や発音のしづらさ、歯が動くときの痛みがあります。歯ならびの状態によっては適応できない場合があります。保定を怠ると後戻りすることがあります。
治療の流れ
ご相談から保定まで、共通の進め方です。
- 01
ご相談
気になっていることをうかがい、お口を拝見します。おおよその見通し(治療の方針・時期・費用の目安)をこの時点でお伝えします。ご相談だけでもかまいません。
- 02
精密検査
セファロ(頭部エックス線規格写真)、パノラマレントゲン、口腔内写真、歯型の資料をそろえます。セファロは骨格の前後・上下のバランスを数値で評価できる矯正専用の検査で、必要に応じて歯科用CTで骨や歯根の位置を立体的に確認します。
- 03
診断・治療計画のご説明
検査結果をもとに、原因・目指すゴール・装置・期間・費用をご説明します。抜歯が必要かどうかも、この段階で理由とともにお伝えします。納得いただいてから治療に入ります。
- 04
装置による治療
月1回程度の通院で調整します。小児の一期治療では装置の調整とあわせて、舌の位置や飲み込み方のトレーニング(MFT)を行います。
- 05
保定(リテーナー)とメインテナンス
装置を外したあと、歯が元に戻ろうとする「後戻り」を防ぐためにリテーナーを使います。リテーナーまでが矯正治療です。あわせて、むし歯・歯周病の定期的な確認を続けます。
よくあるご質問
- 子どもの矯正は、いつ始めるのがよいですか?
- 一期治療は、あごの骨がやわらかい成長期(おおむね6〜10歳ごろ)にしかできない治療です。お口がいつも開いている、いびきをかく、歯ならびがガタガタしてきた——こうしたサインがあれば、早めにご相談ください。すぐに治療を始めず、成長を見ながら適切な時期を待つこともあります。
- なぜ「鼻呼吸」が矯正の話に出てくるのですか?
- 口呼吸が続くと上あごが狭くなり、歯が並ぶスペースが足りなくなります。上あごを骨格から広げると、歯の並ぶ場所ができるのと同時に鼻の空気の通り道も広がるため、鼻呼吸への改善が期待できます。一期治療は、歯を並べることと呼吸の改善を同時に目指す治療です。
- 大人になってからでも矯正はできますか?
- はい、できます。歯を支える骨や歯ぐきが健康であれば、年齢の上限はありません。ただし成長を利用できないため、骨格のずれが大きい場合は治療方法が限られることがあります。まずは検査でお口の状態を確認します。
- マウスピース矯正とワイヤー矯正、どちらがよいですか?
- お口の状態とご希望によります。マウスピースは目立ちにくく取り外せる一方、1日20時間以上の装着を守っていただく必要があり、歯ならびによっては対応できない場合があります。診査・診断のうえで、適した方法をご提案します。
- 抜歯は必要ですか?
- 歯を並べる場所が大きく足りない場合には、安定したかみ合わせのために抜歯をおすすめすることがあります。精密検査のうえで慎重に判断し、理由をご説明します。
- 治療中にむし歯になりませんか?
- 装置のまわりは汚れがたまりやすいため、リスクは高まります。当院では矯正中も歯科衛生士による定期的な清掃と、ご自宅でのケアの確認を続けます。
「お口ポカンが気になる」「歯ならびを相談したい」——ご相談だけでも大丈夫です。
